【CLUBMAN’S EYE】 DUCATI・SUZUKI・YAMAHA

DUCATI MONSTER
かつてない乗りやすさは誰の為に

ドゥカティはスポーツに特化して色々方向性のマシンを作っているため、やはりエキスパートに向けたマシンが多い。バイクの特性や乗り方を理解した上でマシンの性能を引き出してのはスポーツライディングの究極の世界である。ただ、簡単ではないもマシンもあるからどうすれば上手く乗りこなせるか、考えてしまうようなこともある。

こうなるとベテランのドゥカティストやスポーツバイクのライディングをよく知る人でないと楽しさなど分からず、走らせるだけで疲れてしまう。また、ドゥカティに憧れているのだけれど、もっと普通に乗れるエンジン特性のマシンが良いという人もいる。そういう人達の為に用意されたのがモンスターの797というモデルだ。

SUZUKI SV650X
官能的なVツインエンジンがもたらすその走りとは?

スズキの秘蔵っ子

SV650Xのルーツは1999年に発売された初代SV650にさかのぼる。以来スズキはこのモデルを大切に扱い、ラインナップの入れ替えの荒波を乗り越えさせつつ、着実に進化させてきたわけだ。そして今回、SV650にカフェレーサーのエッセンスを加えたのがSV650X。ビキニカウルやハンドル、シート、そしてカラーリングなどが主な変更点だが、そこにはスタンダードにはない華やかさがある。無骨だが、どことなく居心地の良さを感じてしまうのは、アラフィフの自分だけだろうか。フロントフォークが正立というのも個人的には好感が持てる。

YAMAHA XSR700 ABS
アクセルを開た先に見つけた想定外なスポーツ性

スタイリッシュな並列2気筒

魅力的なオートバイは、眺めているだけでも満足できる。XSR700がまさにこれ。スリムでコンパクトでスタイリッシュ。タンクやシート、メーター、そしてエンジン、車体廻り、そして細かな部分ではハンドルスイッチに到るまで、一つ一つに拘りが感じられる。
車体は、これが700㏄のオートバイかと思わせるほどのスリムさだ。OEMのタイヤはピレリ・ファントム。1970~80年代にハイグリップタイヤとして多くの走り屋たちに支持された銘柄である。名車XSをイメージしたモデルだけに、メーカー開発者の遊び心が感じられて嬉しくなった。

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